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③—「DIBtリストの読み方」解説ページ—
安全基準であるDIBtをとても重要「さらに深堀」
DIBtリストの読み方(完全ガイド)
欧州プロと同じ安全判断をあなたに
1|DIBtリストとは何か?
DIBtリストとは、
ドイツ建築技術研究所(DIBt : Deutsches Institut für Bautechnik)が公開している、「高気密住宅で使用しても安全と認められた薪ストーブの一覧」です。
● DIBtに掲載されている= 高気密住宅で安全性が検証されているストーブ
● 掲載されていない=高気密住宅では安全が確認されていないストーブという明確なラインが存在します。
ドイツではこのリストを、煙突技術者が現場で最初に確認する安全判定基準として使っています。
2|DIBtリストで最初に確認するべき項目
① 型番(Modell / Typ)
ストーブ本体の正式名称。日本の販売店が使用する名称と異なる場合があるため、メーカーの本国カタログ表記で検索することが重要です。
② 認証番号(Z-43.12-***)
たとえば:「Z-43.12-414」「Z-43.12-303」など。
Z-43.12→ 薪ストーブ(個室暖房炉)に関する番号
“-414” → そのモデル固有の認証番号
この番号がある=正式に試験を通過した証拠
③ 有効期限(Gültig bis …)
DIBt認証には有効期限があります。
・Gültig bis 2027 → 2027年まで有効
・Gültig bis 2030 → 2030年まで有効。期限切れの場合、再審査が必要です。
④ 外気導入仕様(raumluftunabhängig / RLU)
ドイツ語で:raumluftunabhängig(RLU):** 室内空気に依存しない「高気密住宅向け」
raumluftabhängig:室内空気依存「高気密住宅では不適合」
RLUと明記されているかが、最重要チェックポイントになります。
⑤ 付帯条件・利用条件(Auflagen / Bedingungen)
例:
・ 一定の風量以下の換気扇と同時使用可
・ 特定の煙突径が必須
・給気ダンパー併用推奨
・ 多重煙突接続は不可/可
ドイツの技術者は、この条件を住宅設備と照合して「この家で安全に使えるか」を判断します。
3|DIBtリストの実物の見方(画面イメージ説明)
以下のような表が並んでいます

日本ではほぼ知られていませんが、ドイツでは誰でも見られる公式リストです。
4|DIBtのチェックだけでわかる3つの重大ポイント
① 鋳物製ストーブはほとんど掲載されていない
そもそも構造的に高気密(RLU)を満たしにくいため。
② DIBt掲載メーカーは限られている
安全試験に通るメーカーは一握り。
③ 日本の「外気導入があれば安全」という説明と根本的に違う
外気導入“だけ”では不十分。
本体気密・扉気密・逆流耐性が揃って初めてDIBtに合格。
5|DIBtリストでAランクメーカーが一瞬で分かる理由
たとえば。
■ Skantherm(ドイツ)
Elements / Emotion / Ivo / Merano など複数モデルが公式掲載
→ 認証番号リストPDFも公開
→欧州でもAランク扱い
■ Attika(スイス)
→Vivaシリーズ・Nexoシリーズ・Q-Bicなど複数モデルがDIBt適合
→ 外気導入(DAS)モデルの比率が高く、建築向けに最適化
このように
DIBt掲載数・情報公開レベル = 安全ランクに直結します。
6|お客様が家のストーブを自分でチェックする方法
【ステップ1】
メーカー名・モデル名を正しく把握
(日本語表記は危険。英語/ドイツ語の型番で。)
【ステップ2】
DIBtリストで検索(型番・メーカー名でOK)
【ステップ3】
・ 認証番号(Z-43.12-***)があるか?
・RLU表記があるか?
・有効期限は切れていないか?
・ 付帯条件に問題はないか?
→ これだけで「安全Aランク」「要注意Bランク」「非対応Cランク」が分かります。
7|まとめ
DIBtリストを読めば、その薪ストーブが“高気密住宅(現在、日本の省エネ住宅)に本当に安全かどうか”をプロと同じ基準で判断できます。
日本ではまだ知られていませんが、欧州では「DIBt非対応=安全性が確認されていない」という共通認識があります。
安全は“感覚”ではなく、“エビデンスで選ぶ時代”です。


